昨年、高精細画像を撮影した当館所蔵の県指定文化財「正保越後国絵図（元禄年間写）」ほかの原寸大レプリカを公開いたします。

公開日：令和6年3月22日(金)・23日(土) 各10時～16時

会場：新発田市役所本庁　札の辻広場

公開資料：「正保越後国絵図（元禄年間写）」原寸大レプリカ（10×5.4ｍ）
　　　　　「越後国村上新発田領十巻絵図」原寸大レプリカ（5.9×3.5ｍ）

これらは、江戸時代初め頃の越後国全域と、江戸時代後半頃の越後国北半部の詳細な越後国絵図です。正保図は幕府が所蔵していた原本（のちに焼失）を元禄図作成の際に新発田藩が写したもので、現存する中では最大で最古の詳細な越後国絵図となります。元禄図・天保図（これ以降、越後国絵図は二分割され、北半部を村上・新発田藩が作成）は新発田藩が幕府提出分の控えとして残したものです。
二種類の巨大な絵図を札の辻広場の床に広げ、2階のエントランスから全景を眺めたり、靴下で直接絵図の上に乗って、郷土が開拓されていく様子や、知っている地名、加治川の流路を確かめることができます。水田地帯が広がる米どころ新潟の景観がだんだんとかたち作られていく様がうかがえます。
また、歴史図書館職員によるギャラリートークを11時～11時30分・13時30分～14時に現地で行います。事前申し込みは不要です。


正保越後国絵図（元禄年間写）


越後国村上新発田領十巻絵図（天保8(1837)年）

各絵図の高精細画像はこちら
https://adeac.jp/histlib-shibata/top/